クチナシの葉を大きなイモムシが食べてます!!
そのイモムシが黄緑色で1本角だった場合は、クチナシの葉を食草とするオオスカシバという蛾の幼虫だと考えられます。
都市部のマンションでは主に9月〜10月に発生し、低木のクチナシやコクチナシの葉を食害します。数が多いとコクチナシが丸坊主になってしまうので、見つけたら箸でつまんで処分するのが確実な対処法となります。
木の枝に白くて丸いのがたくさん付いてます
カイガラムシの殻(蝋燭のロウのようなポツポツ)が付着していると考えられます。
カイガラムシは吸汁性の昆虫で種類も多く、種類によって形態や習性、被害の状況も異なります。多くのカイガラムシは体長2〜3mmで、大きいものは約10mmになります。貝殻のような硬い殻で覆っているタイプや、体の表面に白い粉状の物質をつけるタイプ(コナカイガラムシ類)、ロウ状の物質で体が覆わ れたタイプ(ロウムシ類)がいます。
枝などに群生し、幼虫・成虫ともに針状の口を樹皮に刺して樹液を吸いますので、放置しておくと樹木の生育不良を引き起こすことがあります。対処法としては、幹や枝に虫を見つけたらブラシなどでこすり落として取り除くか、冬季にマシン油乳剤を散布します。
黄色いイモ虫がシラカシの葉を食べているんですが・・
イラガの幼虫の可能性が高いです。
イラガの幼虫は体に多くのトゲを持った肉質の突起があり、このトゲは中空で体内の毒腺につながっていて、刺すと同時に相手に毒液を注入します。刺されると電撃的な痛みが走ります。通常年1回の発生ですが2回発生することもあります。
幼虫は7〜8月から10月頃に発生しますので定期的な薬剤散布を行う事でイラガの発生を抑えることができます。
ツバキやサザンカの葉が小さな毛虫に食害されていますが・・・
チャドクガの幼虫の可能性が高いです。
チャドクガは卵、幼虫、繭、成虫ともに毒針毛を持っています。幼虫の背面には微細な毒針毛が密生しており、毒針毛が皮膚に触れたり刺さったりすると皮膚炎を発症し、激しい痒みに悩まされます。また、死骸や抜け殻などにも毒針毛があるので要注意です。
本種は年2回(6〜7月、9〜10月)発生しますので、そのころに定期的な薬剤散布をすることでチャドクガの発生を抑えることができます。
樹木の根の周辺に木の切屑のような物がありますが…
カミキリムシが産卵をした可能性が高いです。
通称「テッポウムシ」とも呼ばれ、枝や幹の中を食害するので枝が枯れたり、放置すると樹木そのものが枯れたりします。
通常5月から9月に成虫が発生し、樹勢の衰えた幹に産卵する傾向があるので、樹勢を強くすることが予防になります。枝に食害の痕跡があれば要注意です。
毛虫がいっぱい湧きました・・・
毛虫の種類にもよりますが、一部の毛虫の体毛(毒針毛:一匹で50万〜600万本)は風に乗ってベランダの洗濯物や布団に付着します。この体毛がアレルギーを引き起こすこともありますので、小さなお子様のいる場合は、注意が必要です。
一部にのみ発生している場合は、毛虫のついた枝葉ごと切り落として焼却処分すれば良いですが、広範囲に毛虫が発生している場合などは、薬剤散布をすることをお勧めします。